8x42-D1は星空観察用として企画された双眼鏡です。
8倍でありながら実視界7.5度の広視界。D1には4郡5枚の贅沢な接眼レンズが採用されており、崩れの少ない周辺視界と、ヒノデらしい中心解像度を実現しています。ボディはマグネシウム、ピントノブにはアルミと、金属部品を多用し、耐久性も十分。窒素を充填した完全防水の双眼鏡です。
私たちヒノデのメンバーは販売開始前に半年以上の時間をかけて実視テストを重ね、このD1には強い手ごたえを感じています。現時点、同価格帯で近いスペックの機種と比較したとき、自信を持ってオススメできるものになりました。
星見用の8倍双眼鏡として「ヒノデ8x42-D1」を企画するにあたり、意識したのは下記の3点です。
・色ずれが少ないこと
・視野を広くとりつつも、周辺部がある程度シャープであること
・重過ぎないこと
倍率が8倍以上に上がると色収差(色ずれ)が目立ってきます。双眼鏡で、特に明るい星を見たとき、星像が色ずれを起こすことは珍しくありませんが、その度合いが大きいとわずらわしく感じられます。D1にはEDレンズが採用されており、色収差は許容できる範囲までおさえられています。
金星やシリウスを見ても色収差はそれほど感じないと思います。月に関しては周辺部にある程度出ますが、微光星に関してはほぼ全く感じられません。
星を見るとき視野が狭いと迫力に欠けますが、無理に視野を広げると周辺像が悪化し、全体にスッキリしない像になります。D1は視界をある程度ワイドにしつつ(7.5度)も周辺のシャープさをある程度保ち、星見用としてはとても良いバランスです。
ヒノデ8x42-D1は688gで、女性には多少重く感じられるかもしれません。軽量さを追及した6x30-B2と比較すると、重厚な印象を受けます。しかし、高さ123mm、幅127mmとボディそのものは決して大きくはありません。
口径20mmや30mmの手軽さはありませんが、手に負えないことはありません。できる限りの軽さを追求すべく、ボディの材料には軽量なマグネシウムを採用し、口径42mmの双眼鏡としては軽量に仕上がっています。
ヒノデスタッフには元々天体関係の仕事に携わっていた者が多く、天体観察用に特化した8x42の双眼鏡を作るにあたっては、ユーザーとしての立場からも数々のこだわりがありました。
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マイナーチェンジしました。(2023年1月)
月の観察など、強い光に対する耐性を高めるため、ダハプリズムのコバ(反射や透過で使用しない面)に塗料を塗りました。
プリズム内部に入射した光の乱反射を防ぐことで、よりコントラストの高い像を実現しています。
・対物レンズ有効径 : 42mm(EDレンズ) ・倍率 : 8倍 ・実視界 : 7.5度 ・アイレリーフ : 18mm ・明るさ : 28 ・レンズ、プリズムのコーティング: 全面マルチコート ・最低合焦距離 : 2.0m ・重さ : 688g ・サイズ : 横 127mm × 縦 132mm × 厚さ 50mm(ページ下方に写真あり) ・プリズム : Bak4 ・生産国 : 中国 (日本国内にて全数検品) ・カラー : ブラック ・眼幅調整範囲 : 57~75mm ・防水性能 : 深さ3mの水中で、3分間 (窒素充填防水) ・付属品:ソフトケース、対物キャップ、接眼キャップ、ストラップ